資金調達方法ごとの注意点をチェック!金利・手数料が発生するケース

資金調達における注意点

 

資金調達での注意点について話す二人

 

資金調達する方法は様々ですが、メリットとデメリットがあることを把握しておくようにしましょう。
些細な見落としや思わぬ展開で金銭トラブルに発展するケースは少なくありません。

 

最もリスクが少ないのは家族や親戚から資金調達する方法です。
ただし、これはその場凌ぎの一時的な資金調達にしかならないでしょう。
億万長者が家族や親戚にいるなら別ですが、基本的には少額しか調達できないからです。
会社の事業を拡大したり、大きな修羅場を乗り越えたりするのであれば、銀行を頼るのが無難なのです。

 

そこで、このような資金調達における注意点をまとめました。
特に借入金利やファクタリング、手形割引の金利換算について触れて行きます。

 

資金調達で注意したい点

 

冒頭でも触れた通り、資金調達の方法は無数に存在しています。
その1つが家族や親戚からの借入ですが、これは比較的少額しか借りられないのでおすすめしません。
また、無茶な要求やこれまでの関係にヒビを入れる恐れもあるでしょう。

 

ちなみに、消費者金融やビジネスローンなどを利用するのも注意です。
銀行に比べたら気軽に借りやすいメリットがありますが、金利が高く返済の期間も短いのでデメリットが目立ちます。
さらに、こうした利用履歴が残っていると、銀行から資金調達するのが難しくなるのです。
事業内容ではなく個人の信用を担保に借入しているのは、経営者としての資質を疑われてしまいます。

 

借入金利に注意して経営を行う

 

銀行から借入するのが初めてな経営者ほど、金利の支払いを忘れがちです。
キャッシュフローから漏れていたり、現金の確保が出来ていなかったりして慌ててしまうことが多いのです。
月末や年末の忙しいタイミングに書類を作り直すのは非常に手間でしょう。
金利の支払いタイミングや金額については絶対に忘れてはいけません。

 

ちなみに、金利が一時的に割り引かれていたのを忘れてしまうのもよくあるパターンです。
初年度のみ金利が1%だったのが、2年目からは2%になるのが該当します。
女性経営者や起業したばかりの人は金利が割り引かれていることがありますが、内容によってはすぐに金利が通常通りになるのです。
借入している金額によっては、たった1%の差額が重たくのしかかるので注意です。

 

↓起業・開業時の資金調達についてこちら
起業・開業時に有効な資金調達方法

 

ファクタリングや手形割引について

 

ファクタリング会社の外観イメージ

売掛債権を買い取ってもらうファクタリングや、商業手形を銀行に買い取ってもらう手形割引も要注意です。
これらの方法で資金調達することはまったく問題ありませんが、少なからず手数料が発生していることを忘れてはいけないのです。

 

ファクタリングの場合は売掛債権を買い取ってもらう際に、数%の手数料が発生します。
手形割引も同様で約2%程度の手数料が発生すると見て良いでしょう。
この手数料はつまるところ金利と同じです。
キャッシュフローを作成する上で、ファクタリングや割引手形の手数料は金利としてしっかりと計算しておいてください。

 

資金調達することがゴールではなく、その後の支払いまでを含めて経営者の仕事です。
意外とミスしがちなので覚えておきましょう。