全国にある99.7%の会社が中小企業
世の中には数多くの会社があり、その約99.7%が中小企業で構成されています。
それだけ多くの中小企業が活動している世の中において、中小企業の重要性は語るまでもありません。
とはいえ「結局世の中は大企業が回しているんでしょう?」と思われていることもありますが、本当にそうなのでしょうか。
今一度、中小企業が社会において重要視される理由となる「役割」について考えてみましょう。
中小企業が持つ社会での役割
大企業にばかり目が向けられがちですが、日本の大多数を占める中小企業の存在価値は計り知れません。
その中でも特に注目しておきたい4つの役割を紹介します。
雇用の創出
全企業の約99.7%を占める存在であることから、中小企業が雇用の創出に対して大きな役割を持っているのは明白です。
従業員数という観点で計測すると数値は落ち込みますが、それでも中小企業の従業員数は全国の企業の中で7割程度に匹敵します。
大企業の存在感が強く見えると同時に、中小企業の雇用創出の影響も計り知れません。
特に女性や障害者といった社会進出の遅れが懸念される立場の人材を正しい形で雇用に結びつけるという点において、中小企業は大きな役割を担っています。
企業間の競争力の向上
企業の競争力とは、市場において他社と比較されたときに優劣を付けられる状態を指します。
技術力、販売力、人材育成能力など様々な要素が挙げられ、いずれも「追い越し、追い越され」の状態ができあがっていることが大切です。
競争力が働かなければ、消費者には購入の自由がなくなります。
1つの企業に確実な売上が生み出される状況に陥れば、商品やサービスの質が低下し、国全体として生活の質の低下を免れません。
国民を守るためにも、国を守るためにも中小企業には競争力が求められるのです。
地域経済の活性化
中小企業には、営業活動を通じた地域経済の活性化が求められています。
営業活動が地域経済を刺激し、景気の回復を促すような活躍を期待されているのです。
そのためには「地域ブランドの活用」「産学協同プロジェクトの企画」「公共サービス改革」など、様々な方法があります。
地域経済が活性化すれば、大都市圏への人材の流出を最大限に抑え、新たな技術革新を起こすことも可能なのです。
新たな産業の創出
前述したように地域経済を活性化させ、イノベーションを起こした先には「新たな産業の創出」があります。
一例を挙げると「マンガ」や「アニメ」に着目した、カルチャー業界の進出が注目を集めていました。
新たな産業の創出には、更なる地域活性化を呼び起こす効果だけでなく、税収の改善による政府関係のサービス力向上も期待されています。
中小企業ならではの柔軟な立ち回りに期待される役割として申し分ありません。
日本の明日を担う存在に
中小企業の存在は、世の中をより良い方向に進めるためには欠かせません。
自社が社会に期待されている役割を意識し、日本の明日を担う存在である自覚を持って、営業活動を行うことが中小企業に求められているのではないでしょうか。