採用活動に価値を持たせる
採用活動には費用が伴います。
具体的な費用として、新卒採用1人あたりの採用における平均的なコストは「93.6万円」程度。
中途採用になると「103.3万円」程度が費やされています。(※リクルートの「就職白書2020」より抜粋)
決して無視できない金額ではなく、莫大な費用がかかるからこそ、上手に立ち回って利益に繋げる必要があります。
採用活動における利益とは「会社を辞めずに、かつ期待以上の活躍をしてくれる」ということ。
裏を返せば、あまり活躍できず早々に退職してしまう人材を生み出すことは失敗といえます。
求職者にとっても企業にとっても、最悪の事態を起こさないために「コツ」を抑えた採用活動を行う必要があるのです。
採用活動を成功させるための3つのコツ
①:計画を立てる
まず、ゴールを設定しましょう。
「雇用する人数は?」
「雇用形態は?(正社員なのか、非正規社員なのか)」
「採用までに費やす日数は?」
など、なるべく具体的な問いを立てて自社に必要な人材の要件を設定していきます。
要件が決まればゴールが決まったようなもので、採用活動の終了が見極めやすいです。
採用活動に難航したときの寄る辺としても重要な段階ですので、しっかりと用件を書き出してゴールを設定しましょう。
②:戦略を練る
次に、ゴールに行くための作戦を立てます。
最初に自社の求める条件を組み立ててきましたが、第2段階は採用者にフォーカスして要件を再構築していきます。
「どのような能力を持っている人材が欲しいのか」を主軸に、必要な能力を備えている人材が応募してきてくれるために何が必要か考えます。
その際には、自社分析も大切です。
「自社の強みは何か」「競合との違いは何か」をはっきりさせることで、欲しい人材へアピールするポイントが明確になります。
「3C分析」「SWOT分析」を用いて自社への理解を深めながら、求める人材へアプローチするための戦略を練りましょう。
③:手法を決める
最後に、求職者へのアピールを始めます。
採用の計画を立て、求職者が興味を持ってくれるような戦略を練ることができたら、最後に自社の存在を求職者に見つけてもらいましょう。
その手法として「求人広告を打ち出す」「人材紹介サービスに登録する」などの取り組みが有効的です。
手法は主にコストに応じて柔軟に対応するべきであり、どの手法が一番良いとは一概にいえません。
しかし最終的な目標として「募集しなくても応募が集まる」というゴールを掲げている場合は、自社の採用サイトは必ず用意しておきましょう。
会社の進退は人事に委ねられる
採用活動は莫大な費用がかかる分、企業としては利益を求めなければいけません。
ここでいう利益とは「会社を辞めずに、かつ期待以上の活躍をしてくれる人材と巡り会う」こと。
そのために今回ご紹介した採用活動を成功させるための3つのコツを活用してみてはいかがでしょうか。